さよならキューイチ
101枚の記憶 #35
 
 


是政の夕日


年に2回、終点是政の先に夕日が沈む時があります。夕日の位置は日に日に移動するためほんの数日間だけです。
太陽に向かって撮影するので、曇ってもダメ、晴れ過ぎてもダメ、うっすら霞がかかったような晴れの日がベストです。
そして、そんな日が週末と重なる千載一遇のチャンスを楽しみにしていました。
この日は、東武東上線の志木方面に撮影に行きましたが、お目当ての8000系原型が来ると日が陰るという運の悪さ。
帰宅してビールを飲んでくつろいでいたのですが、ふと外を見るといい感じの空。急いで夕方の是政に向かいました。
是政まで乗った電車の2本後の電車です。夕日は少し街灯にかかってしまいましたが、夕日とキューイチが撮れました。
(2007/9/7)



2回目のチャンスは翌年の春に巡って来ました。
この日は、茨城のお客さんの工場でお花見があり、多摩川線の訪問は予定していませんでした。
お花見でしこたま飲んで、東武伊勢崎線で帰路に着いたのですが、なんかいい感じの空です。
間に合わないかな?と思ったのですが、武蔵野線に乗り換え、府中本町から走って是政に向かいました。
是政について2本目の電車がこれです。遮ぎるものは何もなく、きれいなまん丸の夕日。そして是政を発車するキューイチ。
(2008/4/6)



「是政の夕日」は、「101枚の記憶」の中でもとってもお気に入りの「記憶」です。
この後もチャンスを窺っていましたが、上記の条件を満たす時が訪れないまま、キューイチは引退してしまいました。
(2008/4/6)



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