うぐい川線は動いていた!

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中3の夏休み(昭和50年8月)、おやじとキャンプしながら上松から王滝線の廃線跡を歩き、田島停車場でモーターカーが走っていくのを目撃しました。王滝村の国民宿舎「おんたけ荘」の予約をしていたので、田島停車場でハイキングを切り上げる予定でしたが、モーターカーを追いかけて、さらに先へと進むこととしました。


目の前を疾走していくモーターカー
(田島


田島までと違い、列車に出会うかもしれないとの期待にわくわくしながら歩くと足取りも軽い。松原停車場、崩澤停車場を過ぎると、広大なヤードが目に入ってきました。大鹿操車場です。


松原停車場



崩澤停車場



突然広大なヤードが目の前に広がる
(大鹿)


ヤードには材木を積んだ運材列車、その横に空の運材列車を連結した酒井製DLが待機しています。ヤードの先には2つのトンネルが。右が王滝線、左がうぐい川線です。右のトンネルを過ぎると、エメラルド色の水をたたえた美しい渕をオレンジ色のアーチ型鉄橋が跨いでいます。大鹿渕です。大鹿渕の美しさに見とれていると・・・


駅舎の方で作業中のおじさんたち
(大鹿)


空の運材台車を連結して
出発を待つ酒井製DL(大鹿)



ヤードの隅にはバッテリーみたいな
除雪車が止まっていた(大鹿)



ヤードの先にある2つのトンネル
(大鹿)


エメラルド色の水をたたえた
美しい大鹿渕


大鹿渕を渡る
アーチ型鉄橋


突然あたり一帯にエンジン音が響き渡ったのです。さっき大鹿操車場に止まっていた酒井製DLが空の運材列車を引いてうぐい川線を登ってゆきます。
うぐい川線は動いている!
私は列車を追いかけてうぐい川線を進みたかったのですが、鉄道にまったく興味がないおやじは、「列車も見たことだし、このへんで切り上げて宿で風呂に入ろう」と主張。私は泣く泣く大鹿渕を後にしたのでした。


うぐい川線を登ってゆく
空の運材列車(大鹿付近)


最後尾には赤い制御車
(大鹿付近)


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