助六へ(その2)

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今度こそ助六へ−高1の私は夏休みも待ちきれず、昭和51年7月12日から13日にかけて、うぐい川線を訪れました。松原から王滝線の軌道上を歩いて大鹿へ。大鹿操車場の直前の桜澤橋梁付近でワゴン車がみたいなモーターカーが後ろ向きですれ違っていきました。森林鉄道はまた動いていた!大鹿操車場に着いた私は、B型客車に乗り込んで1泊し、翌日うぐい川線を歩いて助六を目指すことにしました。


軌道上に崩れた土砂の除去作業中
(松原−崩澤)


桜澤橋梁で後ろ向きに走ってきた
モーターカー(崩澤−大鹿)


朝5時半に大鹿を出発。小俣停車場を超えると、砂利沢付近でB型客車を引いてきたDLに追い抜かれました。黒渕停車場には、モーターカーが止まっています。黒渕停車場を過ぎたあたりで、昨日のワゴン車型モーターカーが追い抜いていきました。


さあ、出発だ
(大鹿)


小俣停車場
早朝の濡れた空気が心地よい


山男たちの「通勤列車」が登ってくる
(小俣−黒渕)


乗せてほしいな
(小俣−黒渕)


停車中のモーターカーを
追い抜いていったら(黒渕)


別のモーターカーに追い抜かされた
(黒渕−真弓)


真弓停車場には側線に材木を積んだ運材台車がお迎えを待っています。うぐい川本谷でうぐい川を渡るとさっき追い抜いていったDLとB型客車が側線に止まっていて、その傍でおじさんたちが集材作業中でした。坊主岩が近づいてくると右上の方に助六に向かう軌道が。うぐい川線は、坊主岩から二重のヘアピンカーブで高度を稼ぎ、八丁闇(くらがり)の断崖絶壁を越えていくのです。


真弓停車場



さっき追い抜いていった「通勤列車」が
DLを付け替え止まっている
(真弓−坊主岩)


頭上に助六へ向かう軌道が見える
(真弓−坊主岩)



坊主岩停車場に着いて、朝食のカップヌードルを食べていると、黒渕停車場に止まっていたモーターカーがやって来ました。しばらくすると、B型客車を牽引したDLが到着。坊主岩停車場が賑やかになりました。いよいよ助六に向かって出発します。さっき歩いてきた軌道を右手に見下ろしながら、うぐい川線を登っていきます。


朝もやの漂う坊主岩停車場



さっき黒渕停車場に止まっていた
モーターカーがやって来た(坊主岩)


今度は山男たちの「通勤列車」が
うぐい川線を登ってきた(坊主岩)


「通勤列車」が坊主岩に到着
ぐるっと回ると右の助六へ向かう軌道へ


あっという間に停車場が賑やかに
(坊主岩)


助六に向かってうぐい川線を登る
(坊主岩−助六)


2重のヘアピンカーブを登りきると、昼なお暗いと言われる「八丁闇(くらがり)」。うぐい川ははるか眼下で峡谷を白く刻んでいます。どきどきしながら深い谷を渡り、トンネルをくぐって、一歩一歩進みます。助六はもうすぐです。




樽ヶ沢橋梁(坊主岩−助六)


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